うまなり日記

ジャパンカップ、三強とキセキの大逃げ

ジャパンカップ、三強とキセキの大逃げ

ジャパンカップは、初っ端、終わった、と思った。キセキは逃げよりも抑えたときのほうが好きなので、逃げないでくれ、と思ったが、びっくりするほどの大逃げ。とにかく大逃げを打って出る、という作戦が伝わってくるくらいの圧倒的な大逃げだった。一方の三強、アーモンドアイ、コントレイル 、デアリングタクトは互いに牽制するように中団グループを走る。最後の直線になっても、相変わらず独走のキセキ。しかし、残り二〇〇メートル辺りで失速、同時に後方の強豪馬たちが猛追し、あえなくキセキは抜かれる。アーモンドアイがトップに立ち、コントレイルが追いかける。グローリーヴェイズやカレンブーケドールといった古馬たちも粘るが、もう一つ力及ばず、その二頭をデアリングタクトもぎりぎりで交わす。結果、引退レースとなるアーモンドアイが優勝、二着にコントレイル 、三着にデアリングタクトという、美しい結果となった。そして、四着にカレンブーケドール、五着にデアリングタクト。個人的には馬単やワイドでカレンブーケドールを推していたので三着に入ってほしかったが、物語的にはほんとうに素敵な最高の結果だったと思う。ほぼ人気通り、強い馬がちゃんと強い、ということに感動する。仕事を終えたアーモンドアイが淡々と、静かに陣営に祝福される、つぶらな瞳が印象的だった。