馬名の由来

イクイノックス【意味と由来】

イクイノックス【意味と由来】

血統と戦績

イクイノックスは、2019年3月生まれの牡馬で、父キタサンブラック、母シャトーブランシュの子です。

イクイノックスの毛色は青鹿毛。

生産者はノーザンファームで、馬主はシルクレーシングです。

イクイノックスは、2021年8月の新馬戦でデビューし、二番人気で一着。二着に6馬身差で圧勝。この新馬戦では、後にGⅠの阪神ジュベナイルフィリーズを勝つサークルオブライフも出走し、三着になっています。

その後、11月開催のGⅡ、東京スポーツ杯2歳ステークスに一番人気で出走し、このレースもイクイノックスは圧巻の勝利。キタサンブラック産駒初の重賞制覇となります。

しかし、イクイノックスは、体質的に虚弱な面があり、レース後に疲れやすいことから、特に故障があったわけでもなかったものの、長期休養を挟み、5ヶ月開けて、クラシックの初戦、G1皐月賞に出走します。

皐月賞では、三番人気だったイクイノックスは、ジオグリフに次ぐ二着。次走の日本ダービーも、二番人気で、結果はドウデュースに次ぐ二着。

皐月賞、ダービーと、クラシックで惜しい二着が続いたイクイノックスは、その後、菊花賞には向かわず、古馬との闘いである天皇賞(秋)に出走。

イクイノックスは一番人気で出走し、驚異の大逃げを見せたパンサラッサを直線で最後一気に抜き去る末脚を見せつけ、見事GⅠ初勝利を果たします。

イクイノックスが古馬撃破!キタサンブラックと親子制覇【天皇賞(秋) 2022】

そして、2022年の暮れの有馬記念、タイトルホルダー、エフフォーリア、ヴェラアズール、ジェラルディーナ、ディープボンド 、ボルドグフーシュなど、どの馬が勝ってもおかしくない強豪たちのなかで堂々の一番人気だったイクイノックスは、他を寄せ付けない強い競馬で有馬記念も勝利。

3歳の年末の段階で、6戦4勝と、出走レース数自体は少ないものの、そのうちGⅠ2勝、さらに負けレースもGⅠ二着二回と、抜群の安定感も見せます。

天皇賞(秋)で勝利した際、イクイノックスのパートナーであるルメール騎手は、「キタサンブラックの子供なのでまだまだよくなれます」とコメント。その言葉通り、まだまだ今後も強くなる予感を感じさせます。

イクイノックスの戦績

イクイノックスの血統

イクイノックスの写真

馬名と意味と由来

イクイノックスという名前(英語でEquinox)は、「分点」、または天球上の太陽が分点を通過する日を意味する英単語に由来します。

分かりやすく言えば、イクイノックス とは、「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」を意味し、春と秋の二回、それぞれ春分と秋分と呼ばれています。

Equinoxイクイノックスは、昼と夜の長さが同じである、equalイコールという単語から派生した言葉です。イクイノックスだけで、「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」だけでなく、「春分」「秋分」という意味にもなります。

車の名前で、シボレーの中型SUV、シボレー・エクイノックスがありますが、このエクイノックスも、由来は、Equinoxです。

それでは、一体なぜ「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」という意味のイクイノックスを馬名に選んだのでしょうか。

調べたかぎりでは、名前をイクイノックスにした経緯はわかりませんでした。

父のキタサンブラックは、馬主の北島三郎さんが使う冠名キタサンと、キタサンブラックの父のブラックタイドに由来し、母のシャトーブランシュは、フランス語で「白いお城」を意味します。

これはあくまで勝手な想像ですが、キタサンブラックのブラック(黒)と、シャトーブランシュの白いお城(白)という「黒」と「白」から、「昼と夜がほぼ等しくなる時」である「イクイノックス」と名付けたのかもしれません。

いずれにせよ、一言でぴたっと決まるかっこいい馬名です。

以上、イクイノックスの意味と由来でした。