競馬好きのお笑い芸人霜降り明星
お笑い芸人のなかには、競馬好きの芸人も大勢いる。
芸能界、お笑い芸人という夢のある職業と、競馬の世界とは、どこか共通するものがあるのかもしれない。
芸人は喋りが達者なので、競馬番組に呼ばれることもあるし、バラエティ番組のアメトークでも、「競馬大好き芸人」としてときおり特集が組まれている。
たとえばアメトークの2019年放送の「競馬大好き芸人」では、麒麟川島、千鳥ノブ、ナイツ土屋、TIMレッド吉田、かまいたち山内、ジャンポケ斉藤、霜降り明星の粗品といったメンバーが呼ばれている。
他に競馬好きの芸人としては、かまいたち濱家、ミルクボーイの二人、空気階段もぐら、カンニング竹山、爆笑問題田中、ベテラン芸人では明石家さんまなども競馬好きとして知られている。
この記事では、競馬好きのお笑い芸人のなかで、霜降り明星(霜降り明星は粗品だけでなく相方のせいやも競馬好き)について紹介したいと思う。

霜降り明星では、ボケ担当のせいやが割と堅実な買い方をするのに対し、粗品は大金を注いで思いっきり大勝負を仕掛けるギャンブル好き(競馬だけでなく、競輪、競艇、パチンコも)な一面を持っている。
一レースで数十万をぶち込んで、大勝ち、大負けという興奮を楽しむ根っからのギャンブラー粗品。
競馬関連の番組で呼ばれた際、「射幸心」をあまり煽らないように、と言われる(競馬場組ではタブーのようで、あまり競馬のことを「ギャンブル」とも言ってほしくないようだ)ものの、内心ではギャンブラー粗品は煽りたくて煽りたくて仕方がないと言う。
2020年の安田記念では、粗品はアーモンドアイ固定で馬単総額52万を賭け、残念ながらアーモンドアイが2着だったため52万円は水の泡。
こうした粗品のダイナミックな賭け方も話題の霜降り明星、自身のYouTubeチャンネル『しもふりチューブ』でも、ときどき競馬特集を行なっている。
特に話題になったのが、粗品が馬券を購入し、せいやがレースを再現するという競馬シリーズの企画だ。
これまで競馬のせいや再現シリーズは、安田記念と宝塚記念の二本がある。
もともと麒麟川島の発案らしいが、せいやが馬役をしながらレースを再現し、粗品がツッコミを入れる。
粗品は大金を注ぎ、結果はレース映像ではなくせいやの再現で知る。面白さはもちろん、しっかりレース展開を頭に入れて最後まで続けるせいやの体力に驚く。
その他、霜降り明星の競馬企画では、せいやが思い入れのある好きな馬を紹介する、というものも。
せいやの好きな馬ベスト4は、キセキ、ラッキーライラック、アエロリット、ラテュロス。名馬というより、個人的な思い出ととともに語られる。
粗品が「射幸心を煽る」というストレートな回もある。
射幸心とは、「人間の心理として「幸運を得たい」と願う感情の事で、その心理的な欲求を抱く状態を意味」する。
この射幸心を、ガンガン煽っていこう、という生粋のギャンブラー粗品。確かにテレビでは絶対放送できない企画だと思う。
射幸心という文字も、粗品曰く、「射倖心、と人偏がつく、人っぽいほうが好き」。
ちなみに、せいやのほうは、粗品と比較したら少額を賭け、当たったら、そのうちの数パーセント程度を次のレースに賭け、残りは持ち帰る、という堅実派なのでバランスがちょうどいい。
その他、競馬企画としては、【地方競馬】粗品が先行馬に@@万円賭ける競馬実況【霜降り明星】や、競艇の企画などもある。