ソダシ【意味・由来】
綺麗だな、と思った馬がいます。二歳馬で、目下三戦三勝の無敗の馬、ソダシです。
鞍上は吉田隼人騎手。しかも、三戦のうち二戦はGⅢと、今後が注目の馬。
ソダシの何が「綺麗」かと言うと、珍しい白毛の馬。その白い姿は、馬群のなかでも明らかに目立ち、陽光に照らされていっそう輝いて見えます。
ソダシという馬名も、サンスクリット語で「純粋、輝き」を意味する言葉に由来し、名は体を表すと言いますが(この場合は体に合わせて名付けられたのかもしれません)、ほんとうに美しい名前です。
牝馬なので、「白毛のアイドル」や「白い恋人」と称される場合もあるようです。
ちょっと言葉遊びになりますが、クロフネ産駒というのも面白い偶然です。
画像 : 【札幌2歳S】ソダシが史上初の白毛馬による芝重賞V
暗色の馬たちのなかで映える白毛。しかも、白毛の馬で芝の重賞を勝利したのは史上初と、ソダシは外見だけでなく、普通に「強い馬」として注目されています。
なぜ白毛が生まれたのか調べてみると、どうやらソダシのお祖母さんからの遺伝のようです。
母の母シラユキヒメ(これも名前のセンスが抜群)が、突然変異で白毛となり、娘のブチコも白毛(まだら模様)、その毛色が遺伝し、ソダシが生まれます。
この調子だと、JRAで白毛の馬初のGⅠ優勝馬が誕生するかもしれません。
追記。
その後、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600メートル)に一番人気で出走したソダシは、その真っ白な美しい姿を輝かせながらターフを駆け抜け、見事サトノレイナスをハナ差で破って勝利。
JRA初の白馬のGⅠ馬が誕生しました。
直線、最後の最後で勝負根性を発揮し、ハナ差で勝利する白毛の馬と言えば、漫画『みどりのマキバオー』のマキバオーを連想するひとも少なくないのではないでしょうか。
競馬チャンネル「グリーンチャンネル」では、2021年1月18日(月)から、アニメ『みどりのマキバオー』が再放送されます。
ソダシの活躍によっては、マキバオーも再注目されるかもしれません。
個人的には色々なことが詰まった大好きな漫画なので、今の子供たちのあいだでも読まれたら嬉しいなと思います。