馬名の由来

デアリングタクト【意味・由来】

デアリングタクト【意味・由来】

デアリングタクトは、2017年4月生まれで、父エピファネイアと母デアリングバートの子です。

デアリングタクトの毛色は青鹿毛。

生産者は長谷川牧場で、馬主はノルマンディーサラブレッドレーシングです。

デアリングタクトのデビュー戦は、2019年11月の新馬戦、二番人気ながら一着。

次走エルフィンステークス一着ののち、初重賞のGⅠ桜花賞で勝利します(二着はレシステンシア)。

その後、オークス、秋華賞と制覇し、無敗の牝馬三冠馬となります。

その年のジャパンカップでは、無敗の牡馬三冠馬コントレイルと、歴史に残る最強馬アーモンドアイとの三強対決。

結果は、アーモンドアイが引退レースを勝利で飾り、二着にコントレイル 、三着にデアリングタクトという名レースになります。

動画 : ジャパンカップ 2020|JRA

過去、デアリングタクト以外に、牝馬三冠を達成したのは、メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイの五頭。

いずれの馬も、大牧場の出身で、生まれたときからエリートという扱いでした。

一方、デアリングタクトが生まれた長谷川牧場は、老夫婦が営む日高の小さな牧場。牧場長の長谷川さんは、「愛情をかければ馬が恩返ししてくれる」という信念のもと、馬たちと接しています。

牧場長の長谷川文雄氏は「愛情をかければ、馬が恩返ししてくれる」という信念のもと、生産馬に愛情をかけて育てている。

デアリングタクトの場合は母親のデアリングハートを落ち着かせるために馬房内に1日中ジャズを流してみたり、同じ敷地内で牛や羊とともに育ててみたりと、ユニークな方法でこの親子に接した。

出典 : 史上初の無敗三冠牝馬・デアリングタクト 日高の小さな牧場で生まれた牝馬に起きた3つの出会い

デアリングタクト一歳夏のセリ市では、競走馬一頭1億円以上も珍しくない馬の世界で、破格の安さである1200万円で、岡田スタッドグループの岡田氏に見出されます。

岡田氏は、当時のデアリングタクトを見て、体は小さかったものの伸び伸びし、正しい育成をすればきっと伸びる、と思ったそうです。

その育成方法は一風変わったもので、たとえば、強風吹き荒れる襟裳の牧場で、昼夜放牧する、というものでした。

厳しい自然環境のなかで、伸び伸びと育てることで、たくましい肉体と精神が身につくと言います。

その後、ノルマンディーファーム、そして調教師のもとに移り、競走馬として牝馬三冠の道を目指して歩み始めるのでした。

デアリングタクトの戦績

デアリングタクトの血統

デアリングタクトの写真

この「デアリングタクト」という名前は、母親のデアリングバードの「daringデアリング(英語で「大胆な」「型破りの」という意味)」と、「Tacticsタクティクス(英語で「戦法、戦略」という意味)」を組み合わせた言葉に由来します。

daringデアリング + Tacticsタクティクス

要するに、デアリングタクトとは、「大胆な戦法」「型破りな戦術」といった意味になります。

以上、デアリングタクトという名前の意味と由来でした。