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日本ダービー【意味・由来】

日本ダービー【意味・由来】

日本ダービーとは

競馬界でもっとも有名な花形のレースと言っても過言ではないのが、クラシック三冠の一つ「日本ダービー」です。

日本ダービーは、正式名称を東京優駿と呼び、3歳牡馬牝馬限定、2400m(東京競馬場、芝)のGⅠレースです。

クラシック三冠のうち、春の皐月賞は「もっとも速い馬が勝つ」、秋の菊花賞は「もっとも強い馬が勝つ」と言われる一方、初夏に開催されるダービーは、「もっとも運のある馬が勝つ」と言われています。

獲得賞金、もともと創設期には国内で最大の賞金で、その後、徐々にレースが整備、「二大競争」「五大競争」「八大競争」といった風に称されるようになります。

現在、日本では、ジャパンC、有馬記念に次ぐ三番目の賞金額ですが、栄誉という点では、「ダービー馬」と称されるほど、今も変わらず大きな価値を持っています。

第一回の日本ダービーは、1932年4月に「東京優駿大競争」の名前で開催され、この当時から距離も同じ2400mです。

ダービーという呼び名は、新聞等では使用されていましたが、正式に副称として「日本ダービー」とつくようになったのは、1950年以降です。

正式名称は、東京優駿大競走(1932年〜)、東京優駿競走(1938年〜)、優駿競走(1948年)、東京優駿競走(1950年〜)、東京優駿(1964年〜)と微妙に変化の歴史を辿ってきています。

名前の意味と由来

それでは、そもそも日本ダービーの「ダービー」の意味や由来とは、どういったものなのでしょうか。

ダービーは、英語でderbyと書き、よくサッカーなどでダービーマッチと言われることがあります。

これは、「同一地区のチーム同士が試合をすること」を意味し、この場合のダービーは、地名が由来とされる説があります。

イングランド中部、イースト・ミッドランズ地方のダービーシャー州にある都市のダービーでは毎年、聖ペテロ教会・オールセインツ教会の2つの教会区に分かれ、町内を二分して行われるフットボール(現在のサッカーとは異なる)の試合があった。そのため、現在のように町、あるいは該当する地域を二分して激しい試合が行われることを「○○ダービー」と呼ぶようになった。

出典 : ダービーマッチの語源 wikipedia

また、「首位を目指して何人もが競い合うこと」を意味する言葉でもあります。

一方、競馬の日本ダービーの場合のダービーは、もともと範となっているイギリスの同じく3歳馬の王者を決めるダービーステークス(約2400m、第一回は1780年開催)に由来し、世界中に、この本家ダービーから名前を借りたたくさんのダービーが存在します。

本家のイギリスのダービーステークスで使われている「ダービー」は、創始者のダービー伯爵に由来します。

この名前を決めるにあたっては、一緒に創設したバンベリー男爵とのあいだの逸話も残っています。

1779年に創設された3歳牝馬限定レースのオークス初代優勝馬は、前述のダービー伯爵の所有馬。そのオークス優勝の祝賀会で新たに3歳牡馬のレースを作ろうと話題になった際、その命名を巡ってダービー伯爵とバンベリー準男爵が譲り合い、結果コイントスによってダービー伯爵が勝利し、3歳牡馬によるレースの名称を「ダービー」と決定したのだ。

出典 : 日本”ダービー”ってなに?JRA以外の地方ダービー、武豊の勝利数、世界のダービー、競馬以外の「ダービーあれこれ」

以上、ダービーの意味と由来でした。